年越しは誰かと。
クリスマスは友人とパーティー。
バレンタインは恋人と…
誰が決めたかは知らないけれど、
イベントは誰かと一緒に過ごす(べき)
ひとりで過ごす人は寂しい人(である)
そんな決まりごとが世界中のそこかしこにあるように思える。
逆に恋人がいる人や結婚をしている人には、一緒に過ごすのがあたりまえの決まりもある。
イベントにひとりで過ごすことは寂しい人間のすることなのか?
誰が決めたのだろう?
そういえば、私も以前はその決まりに従い、予定を入れようとしていたなーと遠い昔を思い出す。
私は夜のお出かけは好きではない。
できれば日が落ちてからは、友人とワイワイするより、お家でまったり過ごしたい。
もともと社交的な場も苦手だから、義務でないならばそういった場も極力避けたい。
もちろん人混みも苦手。
イベントに向かない。
それでも、そんな自分に気づく前は世間の法則に乗っ取り、公の場に出かけるようにしたり、家族と年明けを迎えるように努めていた。
なぜだろう?
人目が気になっていたから。
誰かに見られているわけでも、監視されているわけでもないのに、人目を気にしていた。
年末に一緒に過ごす人もいないなんて、という自分も認めたくなかった。
何のためのプライドだろう?
クリスマスグッズも好き。
クリスマスムードも好き。
そんなクリスマス気分をひとりで味わうのも好き。
ひとりを楽しむ時間が好き。
だから、イベントだからって自分の楽しみを我慢することはない。
でも、もしかしたら
「そうじゃない、私は本当は誰かと過ごしたい。
ただ、自分ひとりで過ごすという選択しかないだけ。」
そんなふうに思っている人もいるだろう。
一人好きの私にも、そんな時があった。
そんなふうに思っていても、結局は一人だし、特にすることもないからしばらく読んでいなかった村上春樹を引っ張り出して読んでいた。面白すぎて上下巻を一気に読んでしまった。
結局、ひとりで楽しい時間を過ごした。
与えられた時間は自分のもので、イベントは世間で勝手に行われていること。
それに参加するか否かを選択するのは自分次第。
自分の時間は自分のもの。
どのように過ごすか決めるのは自分次第。
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