日本語クラスではありません
私は以前マレーシアと中国で日本語教師をしていました。
日本語教師の仕事はあくまでも日本語という言語を教えて、日本語という言葉を理解してもらい、彼らがそれを使いコミュニケーションを計れるように教えます。
もちろんその中には日本独特の文化を表現するための言葉も出てきます。
ただ、教科書にはそういったことがあるときに、
日本語ではこういった文化があるのでこの言葉を用います。
とういう程度です。
日本語教師には現地で費用を注ぎ込んで教育を依頼しているのだから、日本語教師が日本企業での働き方まで教えてくれればいいじゃないかと思う企業の方々も少なくないでしょう。
けれど、実際には毎日集中して教えたとしても1〜3ヶ月の期間、もしくは入社後継続的に週に1〜2回、業務終了後日本語のクラスを設ける企業さんもあります。
集中して数ヶ月教えたとしても、実際に脳に定着し、それが口から出てくるようになるには数ヶ月から1年、継続的に週に数回教えたとしても、元々が日本のアニメなどが好きで日本語に触れている場合はともかく、実際には終業後の時間には彼らは疲れ切って日本語など別の言語に頭を使うほどの余裕がないのが実状です。
日本語教師の立場からすると、企業に求められているカリキュラムをどのように期間内に消化していくのか、日々教案づくりとの戦いです。
日本語は教えません
けれど、私は日本語は教えません。
それは全く別のことだからです。
私が行うことは企業と彼ら、海外から日本に来た実習生を繋いで、日本を、またその企業で働いていくことを有意義に感じてもらうため、企業の力となるように手助けをするだけです。
そのため、教師に任せっぱなしというスタンスは忘れてください。
彼らの日本語のレベルを理解し、どのように話せばわかりやすくなるかをお伝えします。
また、彼らの文化と私たち日本の常識の違いを理解し、どのように知ればお互いが折り合いをつけることができるか一緒に探ります。
私たち日本には気が付かないうちにたくさんの『あたりまえ』ができているのです。
けれど、彼らにもその『あたりまえ』があるのです。
日本に来て、日本の会社で働くために来たのだから日本の常識を汲み取るのがあたりまえだろう、と言っても全く異文化からやってきた彼らには通用しません。
どちらの味方でもありません
今の日本では雇ってやっているのだから、言われた通りに働け!では日本人でさえ勤まりません。
だからと言って求めているものを満たしてもらわなければ利益が出ず、お給料さえ払うことができなくなってしまいます。
そこで求められるものはwin-winの関係でしょう。
ただ、忘れてほしくないことは私たちはhomeにいて、彼らにとってはawayなのです。
どんなに日本に来たいと思っていた人でさえ、いざ日本に来てみると住み慣れた景色とは違う、人も違う環境の中でいきなり仕事を始めなければならないという状況であるということなのです。
最後に余談として
以前日本語教師として勤めていた時の生徒が日本へ実習期間で日本へやって来た時のことです。
私が日本へ帰国する前に数ヶ月現地で集中して日本語クラスを持ち、その後私は彼らが日本へ実習へ来るよりもひと足先に帰国していました。
そして、彼らは来日時と帰国時に
「先生、日本に来たよ!どうして来てないの(迎えに来ていないの)?」
当日突然の連絡で結局は会いに行くことができませんでした。
そして、帰国時にも連絡をくれました。
その時は前日に連絡をくれたので空港へ駆けつけることができました。
すると、6人のうち2人がいません。
なんと喫煙ボックスでタバコを吸っていたのです。
もちろん彼らは来日前に喫煙の習慣はありません。
また、ひとりは顔にたくさんの吹き出物をつくっていました。
来日中も時々SNSで連絡は取り合っていましたが、実際のところは見えません。
ただ、社内でも親切に色々教えてもらったり、お世話してくれる日本人の先輩がいたりと楽しんでいる様子ではありました。
費用について
※下記費用の目安として記載しております。
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1〜4人 | 5〜9人 | 10人〜 | |
3Days | 20万円〜 | 30万円〜 | 要相談 |
5Days | 30万円〜 | 40万円〜 | 要相談 |
1week〜 | 50万円〜 | 60万円〜 | 要相談 |
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